めだか奮闘記:背強光ブラック(4)

 初冬の繁殖でしたので、多くの採卵をしたわけではありませんが、それでも、ある程度まとまった黒い弱光個体が得られたのです。
その中から光沢の強そうな個体を数匹選び繁殖させた子にも、光沢鱗を持つ個体が得られました。

 夏になって中光レベルに光沢が強く出てきた個体も数匹いましたので、現在は、それらを親にして次の採卵を進めています。

めだか奮闘記:背強光ブラック(4)

めだか奮闘記:背強光ブラック(4)

 写真は、光沢の強い個体を集めて撮影したものですが、この程度の個体でもブルーの光沢は青く印象的に見え、密かな美を感じます。

 また、今回の繁殖で本種の面白い特長が幾つか見られました。
一つは、他の背強光(幹之)メダカに比べて光沢鱗の生じるのが遅いことです。ブルー系や白系に比べてかなり遅れて点光が生じ、急速に発達する傾向が見られるのです。
また、圧倒的に雌に光沢鱗が生じ易いことです。無光の個体は雄の方が多いのに対し、光沢鱗が生じた個体は5:1位で雌が多いのです。
次に、雌に生じた光沢鱗は成長につれて拡がりながら顕著になっていくのに対し、雄のそれは、ある程度まで拡がった後に衰退していき次第に目立たなくなるのです。

 通常、目立つ色彩を生じる種類は雄が顕著なものです。それは、雌を惹きつけるためのもので、外敵から目立ち易いことを犠牲にしてでも、子孫存続のために生じるものであると考えられています。楊貴妃メダカなどの雄に生じる婚姻色がそれでしょう。
 しかし、本種の光沢は雄が雌を惹きつける効果とは考えにくく、保護色まで有するメダカにとっては、外敵に狙われ易いという点で迷惑なもののようにも思えます。
 逆に、身を守るために目立たないようにしなければならない雌に顕著に生じるのは何故なのでしょう。
一般に知られている雌が目立つ例としては、毒を持つ別種が外敵への警告色として目立つ色彩をしており、その種類に似せることで身を守るという種類があります。この場合は、警告色に擬態することで身を守るのです。
 もしかすれば、本種に似たメダカ以外の魚類がいるのかもしれないと思えてきます。

 実際のところは、凡人の私には分かりませんけれど。

 こんなことを考えながら、更に顕著な個体を求めて、交配を続けていきます。
まだ、点光以上の光沢鱗が生じている個体は1割程度の出現率なのです。
私の中では、本種の開発は、やっとスタートに立ったところです。

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2013年09月06日 Posted by趣味のめだか おおさと at 00:52 │Comments(0)めだか日記

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